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年金は何歳から受け取るのが得なのか、年金受給の損益分岐点

年金は何歳から受け取るのが得なのか、年金受給の損益分岐点

 

おはようございます。

年金の受給開始は原則65歳ですが、希望すれば60歳~75歳の間で受け取りを開始できます。

60歳~64歳までに受け取る「繰り上げ受給」では、1か月早めるごとに0.4%ずつ受給率が減り、66歳~75歳までの「繰り下げ受給」では、1カ月遅らせるごとに0.7%ずつ受給率が増えます。

今回は、年金は何歳から受け取るのが得なのか、年金受給の損益分岐点について紹介したいと思います。

 

年金は何歳から受け取るのが得なのか、年金受給の損益分岐点

現在の平均寿命と健康寿命

2019年(令和元年)時点で、日本の平均寿命と健康寿命

  • 男性は平均寿命81.41年に対し、健康寿命72.68
  • 女性は平均寿命87.45年に対し、健康寿命75.38

になっています。

 

健康寿命は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」とされており、簡単にいえば健康でいられる期間です。

如何に長生きをしたとしても健康に動けないのであれば、お金を持っていても使うことは出来ず無駄に残ってしまいます。

ここで理解してもらいたいのは、年を取るほどお金を使わなくなるという点です。

 

年金は何歳から受け取るのが得なのか

男性の場合、平均寿命を参考にすると60歳か68歳で受け取るのがよいと思います。

女性の場合、個人的には64歳か65歳から受け取るのがよいと思います。

 

理由について紹介していきます。

男性の場合、平均寿命が81歳のため年金受給の損益分岐点として60歳か68歳から受給開始したほうが、65歳から受給するよりも得となります。

健康寿命の72歳までの期間を考慮しても60歳なら12年間、68歳なら5年間あるためその期間を楽しむためのお金として利用するのがよいと思います。

 

女性の場合、平均寿命が87歳のため繰り上げ受給をするなら64歳、繰り下げするなら73歳ですが、健康寿命が75歳のため73歳での受給開始はおすすめしません。

73歳以下で繰下げ受給をしても損益分岐点が平均寿命以下になるため、繰下げ受給の恩恵があまりありません。それであれば64歳か65歳で受給開始するのがよいと思います。

 

年金受給の損益分岐点

出典:「大きな文字でとにかくわかりやすい定年後ずっと困らないお金の話」

 

上記は国民年金+厚生年金を支払っていた人で、年金額面180万円/年(15万円/月)を例にしています。

国民年金を20歳から60歳まで40年保険料を納めた場合、2023年度の満額は795000円(67歳以下)、792600円(68歳以上)です。

 

まとめ

人が何歳まで生きるのかは誰にもわかりません。

ただ、人が健康で何不自由なく過ごせる期間はある程度決まっています。その期間を如何に楽しく生きられるかが重要ではないでしょうか。

お墓にはお金は持っていけませんので、自分のしたいことや行きたい場所には元気なうちに行くようにしましょう。

 

 

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