固定費の中でも割合が高い家賃を下げることは、継続的な固定費の削減になり効果が高いです。
ただ、いきなり家賃の値下げ交渉をしようといわれても何から手をつけたらよいかわからない人もいると思います。
そのため、まずは値下げ交渉の前準備をしていきましょう。
効果的な家賃値下げ交渉のステップ
家賃の値下げ交渉の前に法律を理解しておこう
家賃を減額請求する権利は法的にも認められています。その法律の内容を十分に理解した上で、値下げ交渉に向かいましょう。
建物の借賃が、土地若しくは建物に対する租税その他の負担の増減により、土地若しくは建物の価格の上昇若しくは低下その他の経済事情の変動により、又は近傍同種の建物の借賃に比較して不相当となったときは、契約の条件にかかわらず、当事者は、将来に向かって建物の借賃の額の増減を請求することができる。ただし、一定の期間建物の借賃を増額しない旨の特約がある場合には、その定めに従う。
借地借家法で借賃の増減を請求できるのは、
- 土地もしくは建物に対する租税その他の負担の増減
- 土地もしくは建物の価格の上昇もしくは低下その他の経済事情の変動
- 近隣の建物の家賃に比較して不相当
上記、3点に該当するものがあれば借主は家賃の減額を請求することができるとされています。
家賃の値下げ額を決めよう
では、実際に家賃の値下げ交渉をしようとした際にいくらを要求すればよいでしょうか。家賃は低ければ低いほど嬉しいですが、あまりにも常識はずれな要求をしては要求をのんでもらうことは困難です。そのためにも、いくらの値下げを要求するか決めましょう。
家賃をいくらで要求するかを決める際は、賃貸契約期間の2年の総費用額を比較することで決めると良いと思います。
例えば、
- 現状の家賃が9万円とした際に2年での総額は、家賃9万×24ヶ月+更新費9万=225万円
- 7万の家賃の部屋に引っ越した際の2年での総額は、家賃7万×24ヶ月+敷金・礼金14万円+引越し費用10万円+更新料7万円=199万円
- 現状家賃を8万円に値下げできた際の2年での総額は、家賃8万×24ヶ月+更新費8万=200万
となるので、8万円に値下げ交渉し、値下げ交渉が失敗したら7万円くらいの別の部屋に引っ越すことを考えればよいのです。
これで、8万円に値下げ交渉ができれば、1年で12.5万円の削減効果、2年で25万円の削減効果となるためダメ元でもやって見る価値はあります。
別途、実際に私の方で今住んでいる部屋の家賃の値下げ交渉を行った方法と結果についてお伝えしたいと思います。
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