おはようございます。
学資保険は子供の将来かかる教育費(大学進学時の資金など)に備える保険です。
この保険は「子供の将来のために」という耳心地が良い謳い文句で加入させる不要な保険になります。
今回は学資保険がいらない理由について紹介したいと思います。
学資保険はいらない 保障と貯蓄を分けるべき理由
学資保険は元本割れリスクがある
学資保険は満期まで払い終えれば、払込保険料より満期の受け取り給付金が上回るため、貯金するよりも良いという形でよく売られています。
確かに満期まで払い終えれば返戻率は100%を超えますが、だいたい10年以上払わないと返戻率は100%を下回ります。
これは加入して10年間は元本割れしていることになります。
出典:「明治安田生命」
将来の子供の進学資金を貯めるために学資保険に加入したら、10年間元本割れしているという状況が続くことになります。
そのお金を銀行口座に入れておけば、ほぼ増えることがなくても元本割れすることはありません。
学資保険は保険の長所を享受できない
学資保険などの積み立て型の保険は、貯蓄や運用を目的とした商品として案内されています。
しかしながら、構造としては高い手数料にお金を取られ積み立てに回るお金は少ないです。
「投資の大原則」という本にはこんな記述があります。
「終身保険はあなたが必要とする生命保険機能に、コストが高い投資プログラムが付け加えられている」
学資保険も仕組みとしては同じです。
保険は発生する確率が低く、発生した際にかかる費用が大金である事象に備えるものです。
この原則からも積み立て型の保険は不要ということがわかります。
お金を貯めたいなら貯蓄、増やしたいなら投資
上記、返戻率の計算を例にすると、「満期まで払い終えれば得をするのだから学資保険を解約しない」という方がいます。
これも1つの考え方だと思いますが、15年間(掛け金:288万円)の期待リターンが104%というのはお金を増やす目的からしたらリターンが少なすぎると思います。
そのお金を15年間S&P500か全世界株の市場平均を狙う投資信託に投資した場合、掛け金288万円が322万円(期待リターン:約112%)と学資保険よりも期待リターンは上がります。
シンプルにお金を貯めたいなら貯蓄、増やしたいなら投資をしましょう。
まとめ
将来必要となるお金を保険で貯めようとするのは間違っています。
将来必要なお金を貯めたいなら貯蓄、その上での余剰資金を増やしたいなら投資をしましょう。
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