大学を卒業して社会人になった方の中には、奨学金を借りている人もいると思います。
今回は奨学金の返済と投資・貯蓄どちらを優先していくほうが良いのか紹介していきたいと思います。
※奨学金は日本学生支援機構の第二種奨学金(利子あり)を借りていると仮定して記載しています。
奨学金の返済と投資・貯蓄:賢い選択
奨学金の返済期間と利子額を確認しよう
奨学金を毎月5万円、4年間借りたとして卒業時の返済額は240万円になります。
社会人になり毎月1.5万返済するとした際に、返済年数は14年、利子総額(利子は年利0.6%にて計算)は約10万円になります。
23歳から返済開始したとして37歳まで支払っていかなければならないと考えると気が重くなりますね。
表:返済年数と利子額
奨学金を延滞した際のデメリット
第二種奨学金(利子あり)は延滞した際に
- 延滞額に対して、年3%の延滞金が延滞日数に応じて加算されます。
- 3ヶ月以上延滞した際は信用情報機関に登録されることで、カード審査・ローン審査・融資審査に落ちる可能性がある。
- 連帯保証人や保証人に回収がいく可能性がある。
といったデメリットがあるため率先して支払いをしてくことが良いと思います。
奨学金の繰上返還をできるだけしよう
利子ありの奨学金を借りている場合、優先順位としては返済 > 貯蓄 > 投資だと考えます。
これは投資の前提は余剰資金で行うべきだと考えるからです。
お金に余裕がない状態で返済よりも投資を優先して投資で損をしてしまった時、日々の生活を平然として過ごすことができるでしょうか。
余裕がない状態で損をすると、より大きな金額を取り戻そうと無理な投機をしたり、払わなくて良い情報商材に手を出してしまう可能性だってあります。
そのため、まずは奨学金の返済を第一優先としてできるだけ繰上返還を行いましょう。
繰上返還を行うことで、未来に払う予定の利子額を減らすことができ、返済年数も短縮することが出来ます。
私も学生時代に借りた奨学金を前倒しで払うことで30歳よりも前に返済しました。その後、返済にあてていたお金を投資や貯蓄に回すことが出来る好循環を生み出すことが出来ました。
まとめ
投資は生活防衛資金の確保や奨学金の返済が完了した後の余剰資金で行うのが良いと考えます。
奨学金の返済がある方はできるだけ早く繰上返還するようにしましょう。
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