自営業の方は基礎年金にあたる国民保険しか加入していないため、厚生年金加入者に比べて年金の受給額が少なくなります。
自営業の方で将来の年金受給額に不安を感じている方、
そんな自営業の方に向けて年金の増やし方についてご紹介したいと思います。
自営業の方におすすめ 年金の増やし方4選
おすすめ1:付加年金
付加年金は毎月の国民年金の保険料を400円ずつ上積みして払うことで、65歳以降に受け取る金額を増やす事ができる制度です。
付加年金は払った月数×200円の金額を毎年受け取れるため、
例えば毎月400円×12ヶ月×10年 = 4万8,000円 支払うと
毎年200円×120ヶ月 = 2万4,000円を年金受給額に上積みすることができます。
上記例で、10年支払うと受給後2年で元が取れ、その後ずっと2万4000円が上積みされます。
そのため、10年で24万20年で48万上積みされる計算になるので自営業の方で受給額を増やしたい方にはおすすめです。
付加年金は途中で納付をやめることもできるので、低い掛け金で手軽に始めたいという方におすすめです。
注意点としては
・この後ご紹介する国民年金基金に加入していると付加年金に加入できない点
・国民年金保険料の納付を免除されている方は加入できない点
・原則65歳になるまで受け取れない点
・年金を繰り上げ受給すると付加年金の金額も同じ割合で減額される点
です。
おすすめ2:国民年金基金
国民年金基金は付加年金同様将来の年金額を増やすことができる制度です。
おすすめ1でご紹介した付加年金と併用ができないため、国民年金基金の特徴は
- 1口から口数を選べて2口目以降はプランが自由に選べる
- 付加年金よりも将来の年金額を大きく増やすことができる
といった点になります。
60歳未満の方で、59歳11ヶ月まで毎月400円以上安定して支払い続けられる方は、付加年金よりも国民年金基金を選択するのがおすすめです。
注意点としては
・iDeCoの掛け金と合わせて月6万8000円という上限がある点
・原則65歳になるまで受け取れない点
・脱退や途中解約が出来ない点
・年金を繰り上げ受給すると国民年金基金も減額される点
です。
おすすめ3:個人型確定拠出年金(iDeCo)
iDeCoは公的年金とは別に自身で加入、掛け金の拠出、運用を行う私的年金です。
iDeCoは私的年金のため、ご紹介した付加年金もしくは国民年金基金と併用することでより年金額を増やすことが出来ます。
国民年金基金と違い、iDeCoはいつでも掛け金を止めることができ運用対象も自身で選択できるので自由度高く行きたいという方はおすすめです。
注意点としては
・国民年金基金の掛け金と合わせて月6万8000円という上限がある点
・もらえる金額は運用成果次第となり、掛け金よりも減る可能性もあります。
です。
おすすめ4:小規模企業共済
最後に紹介するのは小規模企業共済です。
小規模企業共済は、従業員20人以下の個人事業主や会社役員が加入できる「経営者のための退職金」制度です。
特徴として
ところです。
注意点としては
・12ヶ月未満の加入だと掛け捨てリスクがある点
・加入期間20年未満だと元本割れをする点
・受取時に退職所得もしくは雑収入として課税される点
です
20年以上安定して支払える方は小規模企業共済の加入も検討してみて良いと思います。
逆に20年も加入するかわからない方は見送った方が安全だと思います。
まとめ
自営業の方でも将来受け取る年金額を増やす方法はあります。
年金は減るもの・もらえないものと諦めるのではなく、正しい知識を得て自身で選択していきましょう。
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