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長期投資の失敗ポイント:短期売買との葛藤

みんな辞めていく長期投資が続けられない理由

 

おはようございます。

投資ではよく長期積立分散投資がよいと言われていますが、多くの人は長期投資を続けられず途中でやめていきます。

今回は長期投資が続けられない理由について紹介したいと思います。

 

長期投資の失敗ポイント:短期売買との葛藤

投資信託の平均保有期間

2020年末時点では全ファンドの平均で保有期間は2.5となり、5年前の保有期間2年に比べ0.5年ほど延びています。

DC確定拠出年金)専用ファンドは平均保有期間は4.4年に及び、DC制度加入者は投信の積み立て投資を継続するため、解約されにくいという仕組みを反映している。

ところが、つみたてNISAで購入できるファンド全体の平均保有期間は短縮傾向にあり、20年末時点では2.1年と全ファンドの平均保有期間よりも短い。

平均保有期間の推移

出典:「投信保有期間 じわり長期化、つみたてNISAは短期化

 

長期投資が続けられない理由

長期投資といいつつ短期の売買を繰り返している

アクティブ型とインデックス型の投資信託に分けた際も全ファンドやDC専用と比較してつみたてNISA対象が一番平均保有期間が短い結果となっています。また、アクティブ型とインデックス型のつみたてNISA対象を比較してインデックス型の方が平均保有期間が短い結果となっています。

 

この結果からいえることは、直近で投資信託を始めた人が長期投資商品を購入しているにも関わらず、短期の売買を繰り返しているということです。

つみたてNISAは2018年1月からスタートした施策でこの調査が2020年末時点のため、つみたてNISA開始に伴って投資を開始した投資初心者の多くが投資に失敗していると言えます。

アクティブ型とインデックス型に分けた平均保有期間

出典:「投信保有期間 じわり長期化、つみたてNISAは短期化

 

暴落や値下がりの不安に耐えられない

では、どうしてインデックス型商品を購入しているのに短期の売買を繰り返してしまうのでしょうか。

 

その原因の一つは暴落や株価の値下がりに伴う含み損に耐えられないのだと思います。

過去を見てもITバブル崩壊リーマンショック、コロナショックでは30%〜40%ほど値が下がるケースがありその不安に耐えられなかったのだと思います。

つみたてNISA開始が2018年1月で、コロナショックが2020年3月のためコロナショックによる値下がりによってつみたてNISAで投資を開始した人の多くが購入商品を売却したのだと推測できます。

 

自分の意志がなく他人が紹介している商品を購入している

インデックス型の商品を購入しているにも関わらず長期保有できないのは、自分の投資目的や投資スタイルを考えずに他人がおすすめする商品を購入しているからだと思います。

 

今の時代だとネットで調べれば、FIREした著名人やおすすめの投資信託などはすぐに出てきます。

ただし、その商品が自分の投資目的にあっているかどうかは自分しかわかりません。何のために投資をしているのか、投資をする目的は何なのか、そのために購入する商品はどれがよいのか、自分自身と対話をして投資知識を身につけていく必要があると思います。

「単純にお金を増やしたい」となんとなく投資を始めると、購入商品がオワコンなどといった他の人の意見に左右されてしまいます。

 

まとめ

投資は最終的に自分がどのように生きていきたいかが自分自身でわかっていないと購入商品や投資方法、投資目標金額や達成後の生活を決めることが困難になります。

単純にお金を増やしたいというだけでなくお金を増やしてどうしたいのか、増やした後どのように過ごしたいのか自分自身と見つめ合いましょう。

 

 

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