おはようございます。
老後2,000万円問題など年金について不安に思っている人や年金保険料を支払っても将来自分はもらえないと思っている人はいないでしょうか。
現在の年金方式は賦課方式のため、どの年代でも年金がもらえないという状況にはならないと思います。
ただ、将来的に支給年齢の基準(65歳)の引き上げや、支給金額の引き下げは予想できます。
今回は、現状の年金生活者の実態を把握し、将来の年金生活について想像してみましょう。
年金生活の真実:年金だけで生活できる将来は来なくなる
年金生活者の現状
まず最初に、年金生活者の中で年金だけを収入にして暮らしている人が、どの程度いるのか見てみましょう。
厚生労働省の2022年国民生活基礎調査を見ると、年金だけで暮らしている割合は44%になります。
それ以外の56%は、年金以外に何かしら収入を得ていることがわかります。
このことから、現状でさえも年金だけで暮らせるのは半分以下のため、今現役世代の人が年金世代になればこの割合はより低くなると予想できます。
出典:「厚生労働省「2022年 国民生活基礎調査の概況/Ⅱ 各種世帯の所得等の状況」」
高齢者の就業状況
この状況は高齢者の就業状況からと読み取れます。
2022年の65〜69歳までの就業率は50.8%と2人に1人は働いていることがわかります。
70歳以降、就業率が下がっていますが、これは健康寿命(男性:72歳、女性:75歳)によって日常生活に制限が生じる人が多くなるためです。
出典:「就業構造基本調査」
この傾向はスポットワークで有名なタイミーの利用者の年代別の割合を見てもわかります。
タイミーの年代別利用者を見ると、10代15.5%、20代34.7%、30代17.7%、40代17.5%、50代11.7%、60代以上3.0%です。
40~60代の中高年の割合を合計すると32.2%となり、ここからも就業率の高さがわかります。
この実態からわかるように、多くの人は健康寿命まで働き続けないと生活できない状況となります。
この状況を回避するためにも、将来に向けたライフプランの作成が重要になってくると思います。
ライフプランを考えよう
50代・60代になると新しいことに抵抗があったり、なかなか取り掛かるのに腰が重くなります。
そのため、30代・40代の時に年金以外の収入を得る準備をしておきましょう。
選択肢として大きく以下、3つの選択肢があると思います。
- 65歳まで再雇用としてどこかの企業で引き続き就業する(将来的にはこの65歳の年齢が引き上がると予想)
- 副業で収入を得る
- 投資などの資産で収入を得る
この中でも私がおすすめするのは2、3です。
再雇用で今までの地位から外れ、年収も下がって就業することに抵抗がある方は再雇用を選択しても長続きしません。
企業に属さず収入を得ることができるようになれば、自己の裁量や範疇で仕事を完結できるようになります。
これは時間がかかるため、まずはタイムバケットを活用して年代毎にやりたいことを整理してみてはどうでしょうか。
タイムバケットの詳細は以下記事を参照してください。
まとめ
年金はそもそも長生きリスクに備える公的保険になり、老後生活を担保するためのものではありません。
あくまでも保険のため、老後生活に必要なお金は基本的に自分で用意する必要があります。そのためにも、少ないお金で暮らせるための家計見直しや余剰資金での投資が重要になってきます。
自分がいつまで働きたいか、何歳になったらどんな生活をしたいか考える機会にしましょう。
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