おはようございます。
インデックス投資の出口戦略のとして有名なのが4%ルールです。
今までのSBI証券では定額売却しか対応していなかったですが、2025年から定率売却にも対応すると発表がありました。
今回は、SBI証券の定率売却サービスについて紹介します。
SBI証券:投資信託の定率売却サービスに対応
4%ルールの詳細
4%ルールには、「引退時の資産×4%」の定額取り崩しと「毎年の資産残高×4%」の定率取り崩しの2種類があります。
「引退時の資産×4%」の定額取り崩し
引退時に3,000万円の資産を持っていて、毎年「引退時の資産×4%」で取り崩した場合、約25年で資産が尽きてしまいます。
毎年取り崩す金額が決まっているため、一定した生活水準を得られることができます。
一方、資産運用で暴落などがあった際には減っていくスピードが加速するため25年よりも早く資産が尽きる可能性があります。
引退時の資産×4%を取り崩すケース(定額売却)
- 1年目の取り崩し額は3,000万円×4%=120万円
- 2年目の取り崩し額も3,000万円×4%=120万円
- 3年目の取り崩し額も3,000万円×4%=120万円
- 4年目の取り崩し額も3,000万円×4%=120万円
「毎年の資産残高×4%」の定率取り崩し
引退時に3,000万円の資産を持っていて、毎年「毎年の資産残高×4%」で取り崩した場合、資産運用の年間リターンが4%以上であれば理論上資産が減りません。
一方、毎年の取り崩し金額が変動するため安定しないというデメリットがあります。
下記、例のように基本的には年数が経つ毎に受け取れる金額は少なくなっていくため、多く取り崩せた年は満額使わずに貯めておく等の工夫が必要となります。
毎年の資産残高×4%を取り崩すケース(定率売却)
- 1年目の取り崩し額は3,000万円×4%=120万円
- 2年目の取り崩し額も2,880万円×4%=115万円
- 3年目の取り崩し額も2,765万円×4%=110万円
- 4年目の取り崩し額も2,755万円×4%=106万円
SBI証券での定率売却内容とは
SBI証券の定率売却は、「毎月コース」・「奇数月コース」・「偶数月コース」・「年2回のボーナス月設定」から選択することが出来ます。
どれを選んでもリスクは変わらないため、自分の好きなタイミングを選ぶ形で良いと思います。
注意点としてNISA預かりの投資信託への対応は後日となります。
そのため、2025年の対応当初は一般口座、特定口座のみの対応となります。
この機能を使って4%ルールを適用した場合どうなるか
本機能を利用して「資産残高×4%」の定率取り崩しをするには、以下設定を行えばよいです。
- 毎月コースの場合:毎月の取り崩し率を0.33%設定に設定すれば、年間の取り崩し率が3.96%(0.33%×12ヶ月)になります。
- 奇数月コース・偶数月コースの場合:取り崩し率を0.66%に設定すれば、年間の取り崩し率が3.96%(0.66%×6ヶ月)になります。
どちらの設定においても、4%ジャストで取り崩すことが出来ないことがわかります。
4%ジャストで取り崩したい場合は、ボーナス月設定を利用して2%毎の年2回で取り崩すか、4%の年1回で取り崩す方法を選びましょう。
定率売却の設定方法
次に、SBI証券での定率売却の設定方法を紹介します。
1.SBI証券にログインし、TOP画面から「取引」>「投資信託」>「売却」>「定期売却」を選択します。
2.売却したい商品を選択し、「新規設定」ボタンを押下します。
3.売却したい定率を設定し、解約申し込みするコースを選択します。
設定完了後、取引パスワードを入力し、「設定確認画面へ」ボタンを押下します。
※定率売却サービスは2025年対応予定のため、定額売却の画面を載せています。
4.設定確認画面で設定内容を確認し、問題がなければ「設定」ボタンを押下します。
※定率売却サービスは2025年対応予定のため、定額売却の画面を載せています。
出典:「SBI証券」
まとめ
ネット証券会社のサービスは日々改良されています。
今から投資を始めるならSBI証券か楽天証券の口座を開設するのがおすすめです。
投資をするには証券口座が必須となります。
まだ作成していない人はすぐに作成しましょう。
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投資の出口戦略は大きく4つの分類があります。また、出口戦略毎のおすすめ投資商品を紹介しています。
4%ルールについて、多くの人が誤解していることがあります。
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